トークンとはなにか?ビットコインやアルトコインなどの仮想通貨との違い、トークンの仕組みから意味、将来性をまとめました。
目次
トークンの意味
あまり知られていませんが、トークンには色んな意味があります。
- 分析哲学の概念
- セキュリティトークン
- プログラミング言語
- F1コンストラクター
- 小型粘土製品
- 代替貨幣
もちろん今回記事にまとめたのは6の代替貨幣です!
でもせっかくなので、軽く他の1~5も触れてみたので、興味ある方は読んでみてください。
興味ない人は6に一気に飛んじゃってください(笑)
分析哲学の概念
ここでの「トークン」は、具体的な特定の対象や出来事を意味します。
逆の意味として使われるのが「タイプ」です。
「タイプ」は、抽象的で一般的な存在のことを意味しています。
これだけだと全然意味分かりませんよね(笑)
簡単に例えると
「私のiPhoneで写真撮ろう」
ここでのiPhoneは「トークン」になります。
「また新しいiPhoneが発売されたんだ」
ここでのiPhoneは「タイプ」です。
う~ん、あまり上手く例えることができませんでした(笑)
じゃあもう一例を出すと
「私が飼ってる猫のモモちゃん可愛いでしょ」
ここでの猫は「トークン」です。
「最近の猫ブームほんとに凄いよね」
ここでの猫は「タイプ」です。
「トークン」は具体的な対象や出来事で、「タイプ」は抽象的を意味するというニュアンスが少しでも伝われば嬉しいです。
セキュリティトークン
ここでの「トークン」は、LANの物理層やデータリンク層の規格の一つ、トークリングにおける概念を意味します。
なんのこっちゃ(笑)
はい、ではもう少し砕いて書くと
パソコンやスマホなどのコンピュータの利用権限がある管理者に対して、認証の手助けをしてくれる物理デバイスのことを意味します。
簡単な例を出すと
携帯をロックするときに使う暗証番号
もっと分かりやすい例を出すと
インターネットバンキングとかで使われているワンタイムパスワードやデジタル署名
この辺をイメージしてもらえたら分かりやすいかと思います。
プログラミング言語
ここでの「トークン」は、字句の別名でプログラミング言語のソースコードに記される文字列の中で、意味を持つ最小単位のことを意味します。
javaプログラミングをしていたら
「トークンに構文エラーがあります。このトークンを削除してください」
とか
「トークンに構文エラーがあります。expressionが無効です」
などがよく表示されると思うので身近だとは思うんですが、普通の人は意味不明ですよね(笑)
プログラミング言語で使う単位というぐらいの認識でいいと思います。
F1コンストラクター
ここでの「トークン」は、F1コンストラクターのトークン・レーシングのことを意味します。
ロンデル・レーシングを母体にF1出走を目指して設立されたイギリスのチームのことです。
小型粘土製品
ここでの「トークン」は、メソポタミアの地層、西アジアの広い範囲の遺跡からから出土した小型粘土製品のことを意味します。
これはメソポタミア文明の中で、物の数量および種類を表すための道具であったとされ、物品の商取引や管理に使われていたと考えられています。
代替貨幣
ここでの「トークン」は、硬貨の代わりとして使われる代替貨幣のことを意味します。
これが今回のメインとなる「トークン」です。
前置きなが長くなってしまいましたが、これからようやく「トークン」とビットコインやアルトコインなどの仮想通貨との違いなどの説明をしたいと思います(笑)
トークンとは?
上で書きましたが、ここで説明するトークンは硬貨の代わりとして使われる代替貨幣のことを意味します。
ですが、実際のところ代替貨幣ってなによ!
となりますよね。
トークンってビットコインやアルトコインのような仮想通貨との違いってなに??
トークンとICOの違いは??
トークンと通貨やポイント、コインの違いは??
など疑問はたくさん出てきます。
まずはここの部分をはっきりさせましょう!
トークンと仮想通貨の違いは?
トークンとはなにか説明するのは仮想通貨と一緒に説明したほうが分かりやすいと思います。
仮想通貨ってなに??
上のサイトは仮想通貨を難しい言葉を使わずに分かりやすく説明しているので参考までに!
それで上のサイトで
「仮想通貨とは、インターネット上に存在する仮想の通貨のことです。」
とありますが、これを少し難しく書くと
「ブロックチェーン技術で生み出された仮想の通貨」
となります。
これが仮想通貨の定義だとすると、トークンとの違いは?
先に答えを書いちゃうと
仮想通貨とトークンの違いはほとんどありません!
というか
さらにぶっちゃけると
トークンは仮想通貨の一部です!
「はっ!?全然意味分からないんですけど!」
すみません。。。
もっと分かりやすく説明しますね(笑)
まず仮想通貨にはビットコインだったり、イーサリアムだったりリップルだったり色んな種類の仮想通貨があります。
この仮想通貨の種類の違いは、簡単に説明すると
「ブロックチェーン技術の違い」
となります。
簡単な例を書くと
みんな大好きな日本の主食である「お米」
この「お米」には同じ「お米」なのに「ゆめぴりか」や「コシヒカリ」、「あきたこまち」、「ひとめぼれ」などたくさんの種類がありますね。
これは農家の方が独自の作り方で収穫していることから同じ「お米」でも品種が違います。
「お米の種類」=「仮想通貨の種類」
「農家の技術の違い」=「ブロックチェーン技術の違い」
となります。
だから仮想通貨は下のように言い換えることができます。
- ネムという独自のブロックチェーン技術で生み出された仮想通貨がXEM
- イーサリアムという独自のブロックチェーン技術で生み出された仮想通貨がETH
- リップルという独自のブロックチェーン技術で生み出された仮想通貨がXRP
- ライトコインという独自のブロックチェーン技術で生み出された仮想通貨がLTC
となります。
これが仮想通貨の定義となります。
少し長くなってしまいましたが、これを踏まえてトークンの定義を書くと
「既存のブロックチェーン技術で生み出された独自コイン」
となります。
これも具体的な例を出して説明します。
日本で1番トークンを扱っている取引所はZaifです。
その中でも有名な「Zaifトークン」ですが、この「Zaifトークン」は
Counterparty(カウンターパーティー)を利用して作られたものです。
このCounterparty(カウンターパーティー)はビットコインのブロックチェーンを利用した分散型の金融プラットフォームのことです。
つまり、「Zaifトークン」は、ビットコインのブロックチェーン技術を基盤とした独自コインとなります。
今後はネムプロトコルへの移行が予定されています。
まとめると
仮想通貨は独自のブロックチェーン技術で生み出された物
に対し
トークンは既にある既存のブロックチェーン技術で生み出された物
になります。
これが「仮想通貨」と「トークン」の違いとなります。
トークンとICOの違いは?
まずはICOの説明ですが
ICOとは、資金調達をしたい企業がトークンを発行し、そのトークンを投資家に買ってもらうことで出資を募る方法のことです。
具体的なICOについては下のサイトを参考にしてください。
ここでのトークンとICOの違いは
ICO⇒資金調達の方法
トークン⇒出資した証として発行される物
になります。
ちなみにこのICOですが、本当に詐欺が多いので気をつけてください!
上の記事にも書かれていますが、ICOが発行された約81%が詐欺行為の可能性の恐れがあるとありますので。。。
トークンのメリット
誰でも簡単にトークンは発行することができるので、自分のやりたい事業やサービスを立ち上げることができる点です。
しかもコストと手間があまりかからないのにも関わらず、ブロックチェーン技術を使ってることからセキュリティ対策は万全といいこと尽くめ!
▼具体的に書くとトークンは??
既にある既存のブロックチェーン技術で生み出された物であることから、ブロックチェーン技術を一から開発するコストと手間が必要ありません。
ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーン技術を使ったプラットフォーム上でトークンを発行すれば、手数料だけで簡単に誰でも自分のトークンを発行することができるということです。
このトークンを使ったビジネスとして注目を浴びたのが「VALU」です。
まあトークンを使ったビジネスというよりはYouTuberのヒカルさんの炎上で注目を浴びたのですが。。。
上のNAVERまとめで詳しく書かれているので気になる方はどうぞ!
トークンのデメリット
メリットがあるということは、逆の意味「デメリット」も存在します。
メリットばかりに注目して、デメリットの確認を怠らないようにしましょう!
トークンの価値
トークンのメリットの部分で書きましたが、トークンはコストと手間をかけずに簡単に発行することができます。
ですが発行したトークンを誰も買ってくれなかったら価値は全くありません!
だから特典をつけたり、自分のやりたい事業やサービスを成功させることによってトークン自体に価値を持たせることが必要になってきます。
これはトークンを発行する側だけじゃなく、トークンを購入する側である投資家にもデメリットになります。
トークンを購入する側は新しい事業やサービスが成功し、トークンの価値が将来上がると思って投資します。
ですが事業が上手くいかなかったりサービスが浸透しなかった場合、トークンの価値がゼロになってしまったりします。
送金や動作の遅延、エラー、手数料の高騰
既存のブロックチェーン技術を利用していることから生じるスケーラビリティ問題です。
ブロックチェーン技術を使ったプラットフォーム上でトークンを発行していることから、母体プラットフォームに問題が生じればトークンにも影響が出てしまう点です。
▼スケーラビリティ問題について
上の記事でブロックチェーンの根本的な問題として触れていますので、参考にしてもらえたらと思います。
非中央集権ではない
DAppsの最大のメリットは
と前回の記事で書きましたが、トークンは中央集権的になりやすいのがデメリットの一つになります。
それはトークンを発行する人が、最初に全てのトークンを保有しているからです。
だからみんなで管理するというよりは、トークンを発行した人が管理することになります。
これがICO詐欺に繋がってしまうわけです。
上の記事を読んでもらったら分かる通り、中央集権的に偏るとリスクの面が大きくなるので気をつけましょう!
トークンを購入する場合は、必ずそのトークンを発行している企業のホワイトペーパーを確認するようにしてください。
ホワイトペーパーとはその企業がトークンを発行して資金調達をする理由、資金の用途などが書かれてあります。
ちゃんと確認した上で、そのトークンの価値が将来上がると確信した場合のみにしましょう!
トークンの将来性
トークンのメリットの部分でも書きましたが
トークンは、セキュリティが高く、コストと手間を省け、誰でも簡単に発行することができます。
だから今サービスとして利用されているポイントやマイル、株券などに将来取って代わる可能性があります。
■ 三菱東京UFJ銀行が発行する「MUFGコイン」
■ SBIホールディングス株式会社が発行する「Sコイン」
■ みずほ銀行やゆうちょ銀行、その他多くの地方銀行が提携して発行する「Jコイン」
このように日本の有名大手企業が独自トークンを発行しようとしていることからも、トークンは今後日本の社会に大きな変化をもたらすことになると思います。
まとめ
トークンはICO詐欺などのデメリットはもちろんありますが、それを踏まえても無限大の可能性を秘めてると思います。
クラウドワークスのようなクラウドファンディングが、ここ数年で注目され認知されるようになりました。
ですがトークンを使えばクラウドファンディングは更に進化することになります。
そして「VALU」のようなフィンテックサービスも今後増えてくることになるでしょう。
他にもベンチャー企業へのトークンを使った投資ができるようになり、そのベンチャー企業が上場することによってトークンの価値が何倍、何十倍になる可能性もあると思います。
夢がある話ですね(笑)
そんなトークンですが、日本で1番トークンを扱っている取引所はZaifです。
上のサイトでZaif(ザイフ)口座開設方法が詳しく説明されていますので、トークンに興味がある方はどうぞ!
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